最近の息子は、正直本当にやる気があるように見えませんでした。
主人や私が、テキストをコピーしてノートを作り、後は解くだけという状態にしているにもかかわらず、やらない。
集中できるようにと別室を用意したものの、部屋へ行くだけで全く問題を解いていないこともありました。
勉強するために行ったはずなのに、寝ていたこともありました。
全然宿題やテストに向けての復習が終わっていないのに、やらない。
それは信じられないことでした。
「中学受験をやめたくない。」
どうもやる気が出ていないようだったので、やめることを勧めても、その一点張りでした。
「やめたくないならやる気を見せろ。やる気がないならやめろ。」
主人にそういわれ続けていたにもかかわらず、頑なに「中学受験を続けたい。」と言っていました。
なぜ、そんなに続けたいのか?
本当に疑問でした。
「中学受験を続けるということは勉強するということだよ。」
私がそういうと
「勉強する。」
とだけ言います。
「やる気があるようには見えないよ?」
と私が言うと
「やる気はある。」
その時はそう言っていました。
しかし、目の前にこなすべき勉強が出てくるとやらない(出来ない?)のです。
その繰り返し。
最近は以前よりもやらなくなっていて重症だなと思いました。
リビングだと周りのことが気になってしまう息子のために、勉強に集中する部屋として用意した部屋に行っても、全然やっていませんでした。
結局、私に言われて仕方なく勉強部屋に向かったところで、本人にやる気がないと意味がないのです。
小さい頃から自分の気がのらないことは徹底してやらない息子。
こちらがいくら必要性などを説いたところで、やりたくない気持ちがあればやりません。
そんな息子に中学受験は無理だと私はずっと思っていました。
小学生で自分で自分をコントロールできる子は少ないと思いますが、少なくとも親に「やらなくて大丈夫?」などと言われたら、必要性に気づいて取り掛かることは出来ないと難しいと思います。
間違えた問題に×をつけない工夫をしたりしていましたが、それもやり直すことがめんどくさくて嫌なので、限界がありました。
丸以外だと怒り出すのです。
せっかく問題を解いて終わらせたはずなのに、丸じゃなければ”やり直し”になって、またやらなければいけなくなります。
結局、終わらせるために解いている=出来るようになるための勉強ではない
ということなのだと思います。
そんな勉強の仕方では出来るようにはなりません。
クラスを上げる勉強どころか、このままでは落ちてしまうかもしれない。
そんな状況でも息子の心は変わらないようでした。
「やらなくて大丈夫?やった方がいいんじゃないの?」
心配で声をかけても効果なし。
そんな息子が「中学受験をやめる」というのはもう少ししてからのことでした。
つづく
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