現在、中学受験を終えた子どもたちを対象に、英語を教えています。
中学受験に向けて何年間も頑張ってきた子どもたち。
基本的に中学受験の受験科目ではない英語に関しては、学校の授業で触れている程度の子どもたちです。
小学校によってはPhonics(フォニックス)を少し学んでいる子もいるようですが、ほとんどの子が初めてということで、基礎の基礎から教えています。
まずは"Phonics Alphabet"からです。
"A"というアルファベットには"エイ"という【名前】と"ア(注:日本語の「あ」の発音ではなく口を横にしっかり開いてあごを思いっきり下げて発音する「ア」です)"という【音】があります。
アルファベット26文字すべてにこの【名前】と【音】があり、まずはそこからしっかりと学んでいきます。
これらの音はすべて日本語にはない音なので、ひとつひとつ丁寧に指導していきます。
そして、1文字1文字にそれぞれの【音】があることが分かれば、次はそれを足して読んでいきます。
例えば… b + a + g (ブッ ア グッ)
このように、アルファベット1つ1つの音を足して ブァグ=バッグ となるということです。
Phonics(フォニックス)の利点は、初めてである単語でもある程度、この基礎のアルファベットの【音】をベースに、様々なフォニックスルールに基づいた【音】ををつなげることで読めることです。
これは、これから中学校に入学して、英語を本格的な教科として学んでいく子どもたちにとって、とても大きなアドバンテージになるだろうと思います。
小手先の文法をやるより、少しでも早いうちにこのPhonicsを学ぶことで耳が鍛えられるし、発音も良くなると私は思います。
もちろん、中学校入学までの短期間では出来ることに限りがあり、英語の耳を完成させることは正直なところ無理だと思います。
これは語学習得には時間の壁(習得にはその言語を聞く時間が関係している)があるので、仕方のないことではあります。
しかし、中学受験が終わり、中学校入学までの二か月を無駄に過ごすよりは、少しでも英語に触れ、耳を鍛えることは決して無駄ではないし、大きなプラスになると思います。
この2か月の間に、中学英語を先取りして、文法を学んだりする子どもたちは多いと思いますが、是非、Phonics(フォニックス)というものにも触れてほしいと思います。
私も含め、親世代が英語を学ぶ時にはほとんど認知されていなかった英語学習法です。
しかし、実は英語圏(つまりネイティブ)の子どもたちは昔から学んでいた当たり前の方法なのです。
子どもたちは素直にPhonicsを学んでいます。
中学受験で培った勉強に対する姿勢がしっかりと英語学習にも活かされている
子どもたちの様子を見ていて感じます。
短い間ですが、しっかりと教えていきたいと思います。
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